お金の心理カウンセラー若月富晴の元引きこもりの投資チャレンジブログ

私、元引きこもり、お金の心理カウンセラー若月富晴が、ごくたまに投資にチャレンジしたり、引きこもりの関連日記を書くブログです。

株式インデックス投資の真理:「ゴリラ握力」という名の鋼の投資信念

 ~20年の投資経験と心理学から導き出した、暴落に負けない鋼の投資信念~

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「株式投資で成功するために一番必要なものは何ですか?」

 

そう問われたとき、多くの人は「銘柄選定のセンス」や「経済を読む力」「最新のチャート分析術」と答えるかもしれません。

 

しかし、長期の株式インデックス投資において、それらよりも遥かに重要で、かつ最も困難なことがあります。

 

それが、ネットスラングやSNSで半ば冗談のように語られる

 

「ゴリラ握力」

 

です。

 

一見、ユーモラスな響きを持つこの言葉ですが、実は投資の本質を突いた極めて深い真理を含んでいます。

 

今回は、私が20年以上の投資経験の中で、手痛い失敗を経てたどり着いた「ゴリラ握力」の正体と、その鍛え方についてお話しします。

 

1. 「ゴリラ握力」とは何か?

 

ゴリラ握力とは、一言で言えば

 

「どのような市場環境であっても、自分が信じたインデックスファンドを離さず、長期にわたって持ち続ける信念」

 

のことです。

 

市場がパニックに陥り、株価が急落する局面では、人間の本能として「これ以上損をしたくない」という恐怖が湧き上がります。

 

その恐怖に打ち勝ち、ゴリラのような圧倒的な握力で資産をホールドし続けること。

 

これこそが、インデックス投資における成功の絶対条件なのです。

 

チャールズ・エリスの名著『敗者のゲーム』では

 

「イナズマが輝く瞬間(市場が急騰する数日間)」

 

に市場に居合わせることの重要性が説かれています。

 

このわずかな幸運な期間を逃すだけで、長期的なリターンは劇的に低下してしまいます。

 

しかし、その「瞬間」はいつ来るか誰にも分かりません。

 

だからこそ、常に市場に居続けるための「握力」が必要なのです。

 

2. 私の失敗談:リーマンショックで失った「頼みの綱」

 

今でこそ私は穏やかな心で投資に向き合っていますが、かつては「ゴリラ握力」など微塵も持ち合わせていない、翻弄されるだけの投資家でした。

 

2004年に株式投資の世界に足を踏み入れた私は、デイトレードやスイングトレードに明け暮れ、一喜一憂する日々を送っていました。

 

その後、投資の神様ウォーレン・バフェット氏に憧れ、「バリュー株を永久保有する」という志を立てて投資スタイルを変えたつもりでした。

 

しかし、当時の私には「手法」はあっても「信念」が欠けていました。

 

日々の値動きに欲望と恐怖を刺激され、頻繁に売買を繰り返してしまいます。

 

そして迎えた2008年のリーマンショック。

 

市場全体を覆う圧倒的な絶望感に耐えきれず、私は永久保有を誓ったはずのバリュー株をすべて売却してしまいました。

 

「理論」では分かっていても、「心」がついていかなかったのです。

 

このとき、私は投資家としての最大の資産である「時間」と「複利の効果」を自らの手で投げ捨ててしまいました。

 

3. 心理の専門家として気づいた「メンタルの至らなさ」

 

リーマンショックでの挫折後、私は執念のように投資を学び直しました。

 

『ウォール街のランダム・ウォーカー』『株式投資の未来』、そして投資心理を深く掘り下げた『投資苑』。

 

これらの名著を読み耽る中で、私はある残酷な事実に気づかされました。

 

「投資の敵は市場ではなく、自分自身の心の中にある」

 

ということです。

 

カウンセラーとして多くの心の問題に向き合ってきた私ですが、自分自身の投資におけるメンタル管理の甘さを痛感せざるを得ませんでした。

 

人間には、得をする喜びよりも損をする痛みを大きく感じる「損失回避性」というバイアスが備わっています。

 

「ゴリラ握力がない」状態とは、この生物学的な本能に支配されている状態を指します。

 

投資で成功するためには、この本能を理解し、それを乗り越えるための「仕組み」と「哲学」が必要だったのです。

 

4. ブレグジット、コロナショックを越えて

 

猛勉強と自己対話の末、私はようやく「ゴリラ握力」を身につけることができました。

 

それは単なる根性論ではなく、歴史的なデータと、人間の心理メカニズムを深く理解した上での「覚悟」です。

 

その成果が試されたのが、2016年のブレグジット(英国のEU離脱)や2020年のコロナショックでした。

 

世界中がパニックになり、画面上の評価額が猛スピードで削られていく中、私は一度も売却のボタンを押すことはありませんでした。

 

それどころか、淡々と積立を継続することができたのです。

 

かつての私であれば、恐怖に震えて市場から逃げ出していたでしょう。

 

しかし、確固たる「投資信念」を持った今の私には、嵐の中でも揺らがない静寂がありました。

 

5. ゴリラ握力を鍛えるための「3つの処方箋」

 

では、どうすれば「ゴリラ握力」を手に入れることができるのでしょうか。

 

私が実践している3つのポイントをお伝えします。

 

① 自分のリスク許容度を正しく知る

 

握力が持たない最大の原因は、自分の身の丈に合わないリスクを取っていることです。

 

「もし資産が半分になっても、今の生活とメンタルを維持できるか?」

 

を常に自問自答し、余裕資金の範囲内で投資を行うことが、握力の基礎となります。

 

② 「市場のノイズ」を遮断する

 

SNSやニュースでは、日々不安を煽るような情報が飛び交います。

 

しかし、インデックス投資家にとって、それらの情報の99%は「ノイズ」です。

 

画面を見る回数を減らし、自動積立の設定をして「投資をしていることを忘れる」くらいの距離感が理想的です。

 

③ 投資の「目的」を明確にする

 

なぜ投資をしているのか? その先にどのような未来を描いているのか?

 

ゴリラ握力の源泉は、手法ではなく「目的」にあります。

 

豊かな未来や、大切な人を守るための資金という強い目的意識があれば、一時的な下落は通過点に過ぎないと気づけるはずです。

 

結びに:投資は「生き方」そのもの

 

株式インデックス投資は、手法自体は非常にシンプルです。

 

しかし、それを数十年続けることは、この上なく難しい。

 

だからこそ、ゴリラ握力という名の「信念」が必要なのです。

 

投資とは、単にお金を増やす作業ではありません。

 

自分の欲望や恐怖と向き合い、未来を信じる力を育む「生き方」そのものです。

 

この記事を読んでくださったあなた様が、一時的な嵐に惑わされることなく、しっかりとした握力で豊かな未来を掴み取られることを、心から願っております。

 

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

 

心から感謝いたします。

 

【免責事項】

本記事は、執筆者であるカウンセラー若月富晴の個人的な体験と投資哲学を共有するものであり、特定の金融商品の売買を推奨したり、将来の運用成果を保証したりするものではありません。

 

株式投資には元本割れのリスクが伴います。また、投資環境や市場状況は日々変化するため、本記事の情報が常に最新かつ正確であることを保証するものではありません。

 

実際の投資にあたっては、ご自身のリスク許容度を十分に考慮し、最終的な判断はご自身の責任(自己責任)において行っていただけますようお願い申し上げます。万が一、本記事の情報に基づいて被った損害等についても、当方は一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。