【実録】リーマンショックで投げ売りした私。投資の「バーゲンセール」で失敗する本当の理由
はじめに
こんにちは、カウンセラーの若月です。
「投資は安く買って、高く売るのが基本」
そんなことは誰でも分かっています。
しかし、いざ戦場(市場)に立つと、私たちはその正反対の行動をとってしまうことがあります。
実は私自身、過去に大きな失敗を経験しています。
今でこそ「暴落はバーゲンセールだ」と冷静に語れますが、かつての私は、デパートのセールには行列に並ぶのに、株のセールではパニックを起こして逃げ出す、非合理な投資家の一人でした。
今回は、私のリーマンショックでの苦い敗北宣言を赤裸々に公開しつつ、なぜ人間は投資において「自ら損をする道」を選んでしまうのか、その心理的なメカニズムを紐解いていきます。
1. 私の失敗談:リーマンショックの嵐の中で
2008年、世界中を激震が襲いました。
「リーマンショック」です。
当時の私は、企業の資産価値に注目して投資する「バリュー株投資」を実践していました。
理論上、バリュー株投資家にとって市場の暴落は、お宝銘柄を安値で拾い集める「千載一遇のチャンス」であるはずです。
しかし、現実はどうだったか。
連日、ニュースでは「100年に一度の危機」と叫ばれ、株価チャートは滝のように崩れ落ちていきました。
昨日「底値だ」と思って買った株が、今日にはさらに10%下がっている。
そんな日々が続くと、私の心はポキリと折れてしまいました。
「このままでは資産がゼロになってしまう」
「もう二度と株価は戻らないのではないか」
結局、私はバーゲンセールで買い向かうどころか、恐怖に耐えきれず、持っていた優良株を最悪のタイミングで「投げ売り」してしまったのです。
2. なぜ「デパートでは行列」が「株では逃走」に変わるのか?
冷静に考えれば、実におかしな話です。
普段の生活なら、1万円の高級メロンが1,000円で売られていれば、皆さんは行列を作ってでも買おうとするでしょう。
そして値段が1万5,000円に上がったら「もう高いから買わない」と判断し、もし転売できるなら売って利益を得るはずです。
しかし、株式投資になると、私たちはこれと真逆の行動をとります。
• 下落時(1,000円のメロン): 「腐っているに違いない」「価値がゼロになるかも」と怖くなって捨てる。
• 上昇時(1万5,000円のメロン): 「みんなが買っているから安心だ」「もっと上がるはずだ」と行列に並んで買う。
この心理的な「ねじれ」は、人間が数万年前から持っている生存本能に起因しています。
脳が「下落」を「生命の危機」と誤認する
私たちの脳の奥底にある「扁桃体」は、急激な状況の変化(株価の暴落)を、ライオンに襲われるような「生命の危機」として察知します。
論理を司る前頭葉が「これはバーゲンセールだ」と叫んでも、本能が「逃げろ!」と命令を上書きしてしまうのです。
私がリーマンショックで投げ売りした時、まさに私の脳内はパニック一色でした。
3. ウォーレン・バフェットが「天才」と呼ばれる真の理由
私が市場から逃げ出したあの時、投資の神様ウォーレン・バフェット氏は何をしていたでしょうか。
彼はブラックマンデーの時も、リーマンショックの時も、世界が恐怖で凍りついている間に、ゴールドマン・サックスなどの優良企業に巨額の投資を行っていました。
他の投資家が「損をしたくない」という一心で売却し、市場から撤退していく中で、彼は
「企業の真の価値は、市場のパニックに左右されない」
という確信を持っていました。
数年後、市場が落ち着きを取り戻すと、バフェット氏の資産は文字通り桁違いに増えていました。
一方で、私のように恐怖で投げ売りした投資家たちは、ただ「高い時に買って、安い時に売った」という損失の記録だけを残して退場したのです。

4. 失敗から学んだ「投資のバーゲンセール」攻略法
この苦い経験から、私はカウンセラーとしての知見も交え、以下の教訓を得ました。
① 自分の「許容範囲」を過信しない
私が投げ売りしたのは、自分が耐えられる以上のリスクを取っていたからです。
暴落した時に夜も眠れないほど不安になるなら、それは投資金額が多すぎるサインです。
② 「価値」と「価格」を切り離す
デパートのセールで品質が変わらないように、株価が下がっても企業の稼ぐ力(価値)が変わっていないなら、それは単なる「価格のバグ」です。
バフェット氏のように、数字の裏にある「ビジネスの実態」を見る目を持つことが大切です。
③ 「みんなと逆」を行く勇気を持つ
投資で成功する人は、常に少数派です。
大衆が熱狂している時に冷静になり、大衆が絶望している時に勇気を持つ。
これは人間の本能に逆らう行為ですから、訓練が必要です。
結びに代えて
普段のバーゲンセールも、株式投資のバーゲンセールも、本質は全く同じです。
「良いものを、本来の価値より安く手に入れるチャンス」
もし今、市場が不安定になり、あなたの持っている優良株の価格が下がっているとしたら、それは「裏がある不吉な予兆」ではなく、神様がくれた「割引チケット」かもしれません。
過去の私のように、恐怖に負けてチケットを破り捨てないでください。
「今こそバーゲンセールだ!」と笑って言えるマインドセットを、一緒に育てていきましょう。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
皆さんの心が、豊かで穏やかな資産形成に向かうことを願っております。
【投資に関するご注意】
本記事は私の過去の失敗談と個人的な見解をまとめたものです。投資の結果について当方は一切の責任を負いかねます。最終的な投資判断は、ご自身の状況に合わせて自己責任で行ってください。